子守唄研究室
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ねんねこ通信

タイトル:ねんねこ通信115号
日付:2022/5/2(月)

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 ねんねこ通信 115号 2022.4  http://komoriuta.cside.com/
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◎目次

●ウクライナ

●鯉のぼりの歌

●コラムー端午の節句

●編集後記
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◆ウクライナ
 ウクライナは東ヨーロッパに位置する共和制国家です。かつては、ソビエト連邦の
構成共和国の一つで、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国でした。1991年8月独立
宣言し、国名を「ウクライナ」としました。
 ウクライナには紀元前3万2千年から人が住んでいて、中世には東スラブ文化の中心
地であり、キエフ大公国という国家がウクライナのアイデンティティの基礎を形成し
ました。13世紀以降、モンゴル帝国の侵攻により領土が破壊され、ポーランド・リト
アニア共和国、オーストリア・ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア・ツァーリ国
など様々な国によって支配され、分割されました。その後領土はポーランドとロシア
帝国の間で分割されました。ロシア革命後ウクライナの民族自決運動が起こり1917年
ウクライナ人民共和国が国際的に認められました。第二次世界大戦後ウクライナ西部
はウクライナ・ソビエト社会主義共和国に合併され、国全体がソビエト連邦の一部と
なりましたが、連邦崩壊後、ウクライナは独立を果たしました。
 2021年3月からロシアとの間で緊張が高まり、今年の2月24日ロシアのウクライナ侵
攻が開始され今も続いています。
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◆「鯉のぼり」の歌

 屋根よりたかい こいのぼり
 大きい真ごいは お父さん
 小さいひごいは 子どもたち
 おもしろそうに 泳いでる
 ※同じ歌詞をくり返す。
 作詞 近藤宮子(1931年頃) 作曲 不明
 
 端午の節句に「鯉のぼり」を立てるようになったのは、江戸時代の中頃と言われて
います。武家社会において、家の跡取りとなる男児の健やかな成長と立身出世を願っ
て飾られました。中国の故事にある「鯉の滝登り」に由来しているとのことです。
 時代によって鯉のぼりの数や意味合いは異なり、江戸時代は長男のために真鯉だけ
を飾る様式でした。明治から昭和にかけては、家父長制の下で強い父権を表すために
大きい真鯉が父親を、小さい緋鯉が子どもを表す形式が定着しました。戦後になって
少し大きい緋鯉が母親・お母さんを表すようになり、青や緑・ピンクなどで子どもた
ち(兄弟姉妹)が表現され、家族全員が揃う形が好まれるようになりました。
 鯉のぼりの一番上に泳ぐ五色のヒラヒラとたなびくものが吹き流しです。この五色
は古代中国に伝わる「五行説−木・火・土・金・水の5つの元素が互いに関わり合い
ながら、すべての物事が循環しているという思想」に基づいているとされています。
これら万物を成す5つの元素が、子どもに襲いかかる邪気を祓ってくれると信じられ
ています。陰陽道における魔除け「五芒星」とも繋がっているそうです。

 『こいのぼり』
 いらか(甍)の波と 雲の波
 重なる波の なかぞら(中空)を
 たちばな(橘)かおる 朝風に
 高く泳ぐや 鯉のぼり
 
 開ける広き その口に
 舟をも呑まん 様見えて
 ゆたかに振るう おひれ(尾鰭)には
 物に動ぜぬ姿あり
 
 ももせの(百瀬)の滝を 登りなば
 たちまち(忽ち)竜に なりぬべき
 わが身に似よや おのこご(男子)と
 空に躍るや 鯉のぼり
 ※作詞 不明  作曲 弘田龍太郎
 YouTubeで歌を聴くことが出来ます。
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◆コラムー端午の節句
 端午の節句の祝い方に、五月人形・鯉のぼりを飾る。柏餅・粽を食べる。菖蒲湯に
入るどがあります。五月人形に代表されるものは、鐘馗様・金太郎・鎧兜・太刀や鉾
などがあります。今は住宅事情などもありコンパクトなセット飾りもあるようです。
 柏餅に柏の葉を使うのは、新芽が出ないと古い葉が落ちないため、家計が途絶えな
いという縁起かつぎからきているようです。粽チマキはちがや(茅)や笹の葉でもち米
を巻いて蒸したもので、中国の故事、ある詩人が川へ身投げをしたことを悲しみ、供
養するために供物として川に投げたのが始まりとしています。菖蒲は昔から薬草とし
て使われてきました。良い香りを放つことから、邪気を祓う植物としても用いられ、
無病息災を願って菖蒲湯に入るという風習になりました。
 さて、鯉のぼりのポールの先に付いている風車のようなものは「矢車」です。中心
に向かって数本の矢が刺さっているような形状ですが、これは幸せが四方八方から訪
れるようにとの願い、またどこから魔が来ても矢で射ぬくとの魔除けの意味も込めら
れています。矢車のカラカラと鳴る音は、神様を呼ぶ音だとされていて「ここに男児
が生まれたことに気付いてもらう」という考えもあるようです。
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◆編集後記
 ウクライナ情勢は好転の気配が見られません。国連の動きはあるようですが、独善
的なロシア(プーチン)の考は、益々強固になっていくようです。彼は最終的に何を
得ようとしているのでしょうか。望むものは決して手にする事は出来ないでしょう。

 先日あしかがフラワーパークに行ってきました。私の好きな「きばな藤」はまだ咲
き始めたばかりでしたが、5〜6年ぶりに見る「大長藤」は、何だか房の長さが物足
りなく感じました。久し振りに花に囲まれた一日を楽しみました。
 さて我が家の植物たちですが、ユリがプランター一杯になるほど増えてきました。
それぞれ咲く時期がずれているので長く楽しめます。ノウゼンカズラは期待どおりに
節々から芽吹き、勢いよく枝葉を伸ばしています。この花は何故か私に元気を与えて
くれるのです。
 追伸 発行元の休みで4月便が遅れてしまいました。ごめんなさい。
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