子守唄研究室
研究室へようこそねんねこ通信子守唄リンク集
研究リポート書き込み掲示板TOPページへ
ねんねこ通信

子守り唄をとおして、子育てや暮らしについて考えていきます。文献の中から探し出したり、地方へ出かけての取材もあります。発行は不定期です。

メールマガジンについて

購読登録について - メールマガジンの購読について -
バックナンバー - ねんねこ通信のバックナンバー -


最新号

題名: ねんねこ通信98号
日付: 2019/6/22(土)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ねんねこ通信 98号 2019.6  http://komoriuta.cside.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎目次

●男女共同参画週間
 
●沖縄県の子守唄(その2)

●コラム−安里屋ユンタ(アサトヤユンタ)

●編集後記
============================================================================
◆男女共同参画週間
 政府は,毎年6月23〜29日の1週間を「男女共同参画週間」と決め、広報啓発活動を
行っています。令和元年度のポスターの標語は「知る 学ぶ 考える 私の人生 私が
つくる」です。ポスターは平成13年度から作られています。
 平成11年に男女共同参画社会基本法が制定されて以来、男女共同参画局においては、
男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個
性と能力を十分に発揮することが出来る男女共同参画の形成の促進のための活動を展開
してきました。しかし、いまだに男女格差はいたる所に見られ、男女ともに生きずらい
社会が続いています。人間の意識を変えるのに相当な時間が必要ですね。
============================================================================
◆沖縄県の子守唄(その2)

・月ぬ美カイしゃ十日三日       月が最も美しい十三夜
 女童ミヤラビ美しゃ十七ツ       乙女が最も美しい十七歳
   ほーいちょーが
・東から上がりよる大月ぬ夜     東から上がる満月の夜
 沖縄ん八重山ん 照いらしょうり  沖縄を八重山を照らしてください
   ほーいちょーが
・あんだぎなーぬ月ぬ夜       あれほどの美しい月の夜
 我がげら 遊びょうら       みんな今日は宴をしょう
   ほーいちょーが
・寺ぬ大札んが 絹花        寺の大札に絹のような花
 黄金花 咲かりょうり       黄金のような花 咲かせてください
   ほーいちょーが
・ぴらまぬ家ぬ 東んたんが     愛しいあなたの家の 東側に
 むりく花ぬ 咲かりょうり     ジャスミンの花を咲かせましょうね
 うり取り彼り取り なつぃきばし  それを採りあれを採るふりをして
 びらまぬ家ぬ花ぶんなー      愛しいあなたの家の花
   ほーいちょーが
・女童家ぬ 門なんが        娘の家の門のそばに
 花染め手布ば 切り落とし     花染めのてぬぐいを落として
 うり取り彼り取り なつぃきばし  それを採りあれを採るふりをして
 女童家ぬ 見舞いす        娘の家に伺います
   ほーいちょーが
 ※八重山地方から伝わった行き沖縄民謡です。八重山方言独自の母音があり、歌詞
 を正確に表示するのは難しいので意味だけにしました。沖縄返還まもない1972年10
 月・11月に、NHKの「みんなのうた」で標準語に訳して放送されました。  
 
・東里アガズサトウ真中ンナカんよ ホーニャーホーイ  (東里の真ん中によ)
 己ドウぬ城グスク サーユイサ          (私の屋敷の)
 真中ンナカんよ ウチューラーヨー        (真ん中によ)
・八尋庭ヤビルミヤー 耕作バギャすみよ        (八尋の庭を耕してよ)
 八尋庭ヤビルミヤー 耕作バギャすみよ        (八尋の庭を耕してよ)
・八尋庭ぬ 真ん中よ              (八尋の庭の真ん中によ) 
 八尋庭ぬ 真ん中よ              (八尋の庭の真ん中によ) 
・蜜柑木フニリャギーや 植イびし生ワしよ       (蜜柑の木を植えてよ)
 香カばしゃ木ギーや 差し生しよ         (香りの高い木を差してよ)
・植び生しぬ 来年ヤーニドウよ           (植えて育てての来年によ)
 差し生しぬ 翌年ユヌリャんよ           (差し育てての翌年によ)
・我バんが回り 見りばどウよ          (私が回ってみたところ)
 主ヌスが回り 見りばどウよ           (主人が回ってみたところ)
・人ビトウが丈タキ なりうりばよ          (人の丈になっているよ)
 他人イスが丈 なりうりばよ           (大人の丈になっているよ)
・草取フサトウりや なでイ生しよ          (草取りしてなでて育ててよ)
 枝マタやかき 翌年んよ             (草取りした翌年にはよ)
・花バナや花 咲き居ウりばよ           (花に花が咲いておればよ)
 実ナスや実 なり居ウりばよ           (実に実がなっておればよ)
・蜜柑木が 下スタあらんよ            (蜜柑の木の下でよ)
 香ばしゃ木が 下あらんよ           (香り高い木の下でよ)
・我達バンターじゃな 集ウクなりよ          (私達同士が集まってよ)
 守姉ムスアニじゃな 集なりよ           (守姉同士が集まってよ)
・蜜柑玉 貫ンき遊アシばよ           (蜜柑の実で貫玉して遊ぼうよ)
 香ばしゃ玉 貫ンき遊アシばよ           (香り高い玉を貫いてー)
・十尋トウユズ縄ナーん うてィず゙きゃよ        (十尋の網を満たす程によ)
 八尋綱ん うてィずきゃよ            (八尋の網をー)
・我んが守り ぶどウわさばよ           (…大きくしたらよ)
 姉がくぎ 丈わあさばよ             (…立派にしたらよ)
・蜜柑木が うが如ニヤんよ             (蜜柑の木のように)
 香ばしゃ木が うが如ニヤんよ          (香り高い木のように)
・島覆シマウスい 照テイり上がりよ          (島を覆い照り上がりなさい)
 国や覆い 照り上がりよ           (国を覆って照り上がりなさい)
 ※宮古島の民謡としても歌われています。これだけ長い唄を聞いていたら寝てしま
 いますよね。初めに書いた囃し言葉はすべてに共通です。(その1は72号です)
============================================================================
◆コラム−安里屋ユンタ(アサトヤユンタ)
 サー君は野中のイバラの花か サーユイユイ 暮れて帰れば やれほにひきとめる
 マタハーリヌ チンダラカヌシャマヨ(新安里屋ユンタ 作詞 星 克 )
 この唄は琉球王国時代の竹富島に実在した絶世の美女「安里屋クヤマ」と王府より
派遣され、クヤマに一目惚れした下級役人「目差主ミザシシュ」のやり取りを面白おかし
く描いています。琉球王府が過酷な人頭税を課していた時代、人頭税の地割のために
竹富島にやってきた役人目差主が16歳の美しいクヤマを現地妻にと望んだのですが、
いずれ島を去る役人は嫌いだと肘鉄砲を食わされました。振られた目差主はクヤマ以
上の美女を探し求めていたところ、仲筋の兼真家カネマヤの美女イスケマと出合い、目出
度く妻にすることが出来ました。その喜びようはンブフル(島内の地名)の石畳道か
ら地面さえ踏まさせないようにイスケマを大事に官舎へ連れて帰り、八つ折りの屏風
の内側で腕を枕に…という内容で23番まで続いているそうです。
・ヒヤ 安里屋ぬクヤマにヨーサーユイユイ 目差主ぬ くゆたらヨーハーリヌチンダラ チンダラヨー
・ヒヤ 目差主や ばなんぱよサーユイユイ あたる親やくりゃおいすよハーリヌチンダラ チンダラヨー
・ヒヤ んばてぃから みささみよサーユイユイ べーるてぃから ゆくさみよハーリヌチンダラ
                                   チンダラヨー
・ヒヤ んばてぃ者ぬ 見る目んよサーユイユイ べーるてぃ者ぬ 聞く耳よ ハーリヌチンダラ
                                   チンダラヨー
3番は「そこまで嫌と言うならいいですよ、私にも考えがあります」4番は「あな
たクヤマが嫌だと言ったことは、しっかりと目に焼き付けましたし、耳に入れました」
目差主の悔しがる気持ちが現れています。農民の小娘に袖にされたのですからー。
=====================================================================================
◆編集後記
 梅雨の晴れ間、今話題になっている伊豆ジオパーク(竜宮窟・恵比寿島など)へ行
ってきました。恵比寿島の地層は隆起と侵食を受けた地形が美しく、「不思議!」と
感嘆するばかりでした。森林浴と磯の香りに癒されてきました。
 そんな気持ちを打ち砕くような地震のニュースがありました。山形県沖を震源とし
たマグニチュード6.7でした。被災された方々のご苦労が痛まれます。
 
 今年は早くから気温が上がったので、日よけを連休中にかけました。屋上は50度
近くになるのです。だからでしょうか?夾竹桃はきれいな花を咲かせています。
============================================================================
このメールの配信を今後希望されない方は、お手数ですが、次のURLから配信中止の
手続きをお願いします。
http://komoriuta.cside.com/nenneko/koudoku.html
----------------------------------------------------------------------------
●子守唄研究室

・ホームページアドレス
http://komoriuta.cside.com/
・メールアドレス
komoriuta@cside.com

============================================================================


戻る