タイトル:ねんねこ通信127号
日付:2024/4/28(日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ねんねこ通信 127号 2024.4 http://komoriuta.cside.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎目次
●五木の子守唄特集
●コラム―花を巡って
●編集後記 =========================================================================== ◆五木の子守唄特集 ♪おどまかんじんかんじん おんしたちゃよかし よかしゃよか帯 よかきもん ♪おどま盆きっ盆きっ盆かっ先ゃおらんと 盆が早よくりゃ早よもどる ♪おどんが死んだちゅうてだが泣ぁてくりゅきゃ 裏ん松ちゃみゃ蝉がなく ♪蝉じゃござらぬいもつ(妹)でござる いもつ泣くなよ気にかかる ♪おどんがうっちんずろば道ばちゃいけろ 通る人ごて花あぐる ♪花なんの花つんつん椿 水は天からもらい水 ♪おどんがお父っぁんなあんやみゃ(山)おらす おらすと思えばいこござる ♪おどんがお父っぁんな山から山へ 里の祭にゃ縁がない ♪おどんがお父っぁんな山から山へ 宮座宮座にゃ縁がない ♪おどんがお父っぁんな川流しの船頭 さぞやさんかろ(寒かろ)川風に ♪おどまいやいやこの山奥で 鹿のなく声聞いて暮らす ♪山の谷間でなく鹿さえも 親が恋しというてござる ♪親は薩摩に子は島原に 桜花かよちりぢりに ♪おどまいやいやこの山奥で 花の都がみてみたい ♪おどまいやいやなく子の守りにや 絹の小袖に巻かりゅとも(着せると言われても) ♪人の守りこは哀れなもんよ どこで死んでん墓もなか ♪旦那さんたちゃ茶わんめし食ぁすが おどま守り子で握ん飯 ♪おどま親なし七つん歳で 人の守り子で苦労する ♪つらいもんばい他人のままは にえちゃおれどものどこさぐ(喉をひっかく) ♪子もちよいもん子にくせつけて 添寝するちゅうて楽寝する ♪姉しゃん子もちやれ子はおらがかろうで かろて育てて後とらしゅ ♪こん子にくらしおどんがだけば なんせんのにすぐに泣く ♪ねんねして泣く子にゃ乳のませ 乳を飲ませて泣かんよに ♪ねんねした子の可愛さむぞさ(愛くるしい) おきて泣く子のつらにくさ ♪ねんね一ぺんいうてねむらぬ餓鬼は 頭たたいて尻ねずむ(つねる) ♪ねんねしなされ朝起きなされ 朝は六時の鐘がなる ♪ねんねしなされ朝起きなされ 朝はお寺の鐘がなる ♪ねんねしなされ朝起きなされ 朝の目覚ましゃ茶とタバコ ♪ねんねした子にゃ米んめしくわしょ 黄粉あれにして 砂糖つけて ♪おどまいやいや泣く子の守りにゃ 泣くというては憎まれる ♪おどまいやばい泣く子の守りにゃ 泣くというてはつろうござる ♪おどまいやばな泣く子の守りにゃ 守りといわれてつろうござる ♪おどまいやいや泣く子の守りにゃ 泣けばおどんも泣こごたる ♪おどんばおごれば(叱れば)かるとる子が泣くで 泣けばおどんも泣こごたる ♪髪をつかんでひっぱるよなこどま 旅のやんほし(山法師)どんにくれてやろ ♪守りといわれて腹が立つよでは 守りは守りでもげす(下衆)の守 ♪こん子かわゆしこの親にくし 出るに出られぬ身のつらさ ♪うちの真婆女がぐずぐずゆおば どうかのとぎでくわんとやれ (意地悪婆さんが嫌味を言ったら、丸太の燃えさしでガーンとやってしまえ) ♪山をこえこえ使いに来たが いもの一つもくれはせぬ ♪山でこわいのはイゲばら木ばら 里でこわいのは守りの口 ♪盆が来たちゃ正月どんが来ても 晴着ひとつも着せはせん ♪こん子よう泣くヒバリかヒヨか 鳥じゃござらぬ人の子よ ♪おどまいやいや泣く子の守りにゃ おどま泣かん子の守りがよい ♪おどまいやいやいやまのもりで いやといわれてだまされる ♪おどま知っとるばってんいわんでのこつよ いえば嫌われ憎まれる ♪わしがおるじゅはほうびゃぁ(朋輩)たのむ わしがでたあていうてたもれ ♪おどま一年 奉公二年ちゅちゅおらん あてにゃよかとの気にいっと♪ ♪話しゃやめにしてやすもじゃないか おごけしまいやれ寝て話そ ♪おどんがごたってにゃものいうな 名いうな 情かくんな 袖ひくな ♪情かくっちゅてもみんぬかかけた さまの情けはかゆござる ♪子どん可愛けりゃ守りに餅くわせ 守りがこくれば子もこくる ♪おどまかんじん勧進ガンガラうってさるこ チョカ(急須)でママ炊ぁて堂でとまる ♪おどまかんじん勧進かんじん袋さげて あんしゅよか人かたなさけ ♪おどんが歌とたいは二階からわろた うたじゃ飯ぁくわんゴゼじゃなし ♪おどんがちんかときゃやつおのせった 今じゃほんけなってつのむすび ♪おどんがちんかときゃ鐘うちせきった いきはほんとなって一のむすび ♪おどま馬鹿バカ馬鹿ん持った子じゃって よろしゅたのんもそじこか(利口な)人 ♪おどんが若いときゃ芳野に通た 木かやも(木や萱も)なびかせた ♪わたしゃお前さんは踏みやろごたる 四月五月の泥足で ♪思い切りゃんせ木に登りゃんせ こけて死なんせ わしゃみとる ♪おどんがこん村に一年とおれば 丸木柱に角がたつ ♪丸木柱に角がたつよりも 早くいとまがでればよい ♪おどんがおればこそこん村がもむる おどんが行ったあて花がさく ♪花はさいてもどくな花はさかん 手足かかじるいけの花 ♪思うてきたかよ思わできたか わたしゃ裏からおもてきた ♪とととかかとは抱きよて寝やる おどまちんかいども一人寝る ♪今年ゃここん水また来年は どこん流れの水のもか ♪森の雀も別れをつげて 里へ出ていく わしゃひとり ♪あすは山越えどこまで行こか なくはうら山蝉ばかり ♪おれとお前さんな姉妹なろや お前ゃ姉さま わしゃ妹 ♪ほんにこの身を誰がないてくれる 裏の松山蝉ばかり ♪泣いたからとて迎えは来ぬし 親のない子は日陰花 ♪花はなんの花つんつん椿 いくら咲いても風に散る ♪わしは人吉五木の生まれ 山の奥にもたつ煙 ♪これが浮き世か道端地蔵 通る人ごち花投げろ 唄の内容は同じでも、唄い手によって癖があり、それぞれ取り上げれば数は限りな くありますが、どれも間違いではなく、唄い手にとっての子守唄なのです。 ============================================================================ ◆コラム―花を巡って 久し振りに「桜」をみるツアーに参加しました。「三春の滝桜」からはじまって、 福島の桃源郷と言われている「花見山公園」、千本のしだれ桜のトンネルが見事な「 喜多方しだれ桜」会津鉄道の湯野上温泉駅の藁ぶき屋根の駅舎と桜のコントラスト、 会津・鶴ヶ城公園と天守閣から眺める桜は、それぞれに見事な眺めでした。特に喜多 方しだれ桜は満開で、枝先が体に触れるほどのしだれ方でしたので、大きな呼吸をし て花を楽しみました、一面の菜の花も見ごたえがありました。 奇跡の大藤で有名なあしかがフラワーパークに行ってきました。行く度に少しずつ 趣向を凝らした植栽があり、何度行っても楽しい所でした。「砂漠のバラ-アデニウム」 という植物を買ってきました。ピンクの可愛い花が咲いています。 ============================================================================ ◆編集後記 気温の高い日々が続いています。桜の便りも北上し人々を楽しませてくれました。 購入したクロユリが咲きました。何枚も写真に撮ってしまいました。感激です! こんな平和な気分も、メディアから聞こえてくる情報には、心を痛めるものや疑問 を抱かせる内容が多いように思われます。 ============================================================================ このメールの配信を今後希望されない方は、お手数ですが、次のURLから配信中止の 手続きをお願いします。 http://komoriuta.cside.com/nenneko/koudoku.html ---------------------------------------------------------------------------- ●子守唄研究室
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